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坂本子虎.嘘憑
書込:9回 最新:2016.06.23 22:38
『わかってるね、虎!本気で殴っちゃダメだよ!』格闘場への通路を歩く影2つ、年の頃も身長も体格も、色こそ違うが特徴がよく似た中性的でか弱そうな2人。白い方の子供は怒っており、黒い方の子供は……あろうことか、酔っ払っている、相手の選手にも聞こえそうな大声で白い少年が何度も何度も話を聞いているかわからない黒い少年へと言い聞かせる。「ふぁーい、わかってる、わかぁーってーるよ。あのおねーさんだよね、キレーなかわいー人、殴るよリー、撫でてもらいたいよーねー?」そんな趣味はないヨーォ、などとけらけら笑って……見るからに酔っ払いの足運びで、どう考えても選手用の入り口と観客用の入り口、それらを間違えてるようにしか見えない無害そうな影はその実、獅子や怪異が裸足で逃げる特級の危険物、人型の災害である。瓢箪から魔力という名の酒を呷る、一口呷れば魔術師1人が1日で生産できる魔力量をはるかに超えて体を満たし内側から虎を焼く、取り込んだ時に漏れ出た魔力が通路を圧迫し魔術の才あれば危険物だと相手に悟らせ、魔術の才能なかろうが近くにいるだけで空気に圧を感じる程の高圧縮された魔力兵器。瓢箪の中身を【一旦】空にすれば、残りの通路数十メートル、立ち幅跳びのように三歩程で渡りきれば一際大きく飛び込んで闘技場の真ん中に降り立つ。「問われて名乗るもおこがましいが生まれは魔界育ちは人界、身の生業はぁ鬼のソレ、三者三長持ち生まれ、操る武術は数知れず!格闘家として無双を名乗る坂本子虎たぁあっしがことよ!」酒で曇った頭と視界でも名乗りの口上スラスラ並べ、今日の相手である兄の知人を眺める、まずは体に魔力が馴染むまでこのまま、スペック頼りに戦って、酒気が抜けたら格闘戦が始まる。いつも戦う相手は魔力で怯え、鬼の単語に逃げ出すものもいるが、さて……あの肝の座ってそうなお姉さんはどう出てくるのか、一睨みして様子を見る。


フォルテ.知織
書込:9回 最新:2016.06.22 21:24
「あー……めん、ッどくせェ……」がっしがっし、と乱雑に頭を掻きつつ、首に掛けたヘッドホンから漏れる音楽に耳を傾ける。クソ面倒くさいことに、今度の仕事は子守ときたもんだ。「あーあーあーあー……託児所じゃねぇんだぜ、僕は」両手をポケットに突っ込んで、もう味がしない程に噛んだガムをふくらませて……ぱちん、と、それを割る。対戦相手を待つ、だなんていつ以来だろうか。誰かと戦うことも最近はめっきり少なくなって、それなりに身体も心も鈍っているかもしれないが、まあ。それでも。「相手にとって不足はねェんだろうな。くそ」楽に寝てりゃいい生活はいつになったら手に入るもんかね。まあいい、取り敢えず戦えばいいってことだったから、適当に軽く当たって、弱けりゃブチのめして、強けりゃ適当に八百長すっか。思考の切り替えは手早く。唾液と混ぜたガムを、床へと吐き捨てる。と、それは空気に触れた瞬間に一気に燃え上がり、大地へと落ちる前に燃え尽きた。「っし、やるか。今のうちに準備運動でも、っと」両手に紅色の手甲を、両足にも同様の足甲を。軽く跳ね、打ち合わせ、両手を両足を一気に振って、大きく火焔で弧を描く。その焔が身体を舐めて、ヘッドホンやら何やら、余計な装身具一切を焼き払う。後で買えばいいだろ。金は……相棒からパチりゃいいや。「やるからにゃ全力だ。遊びはないぜ」



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